東京・浅草にあるミシュラン2つ星フレンチレストラン「ナベノイズム」のランチへ行ってきました。
ディナーには行ったことがあるのですが、今回はランチをしたので、その内容をレポートします。
今回は、母親の誕生日のお祝いを兼ねて行きました。
彼氏・彼女・旦那様・奥様のための誕生日や記念日などに特別なランチをしたい方や、ナベノイズムが気になるけど、どんな感じなんだろうという方のお役に立てれれば幸いです。
ナベノイズムとは
東京で食べれるミシュラン星付きフレンチの最高峰と言えば、恵比寿の ガストロノミー ジョエル・ロブション ですが、
そこのエグゼクティブシェフを11年務め、その間、ミシュラン3ツ星を9年間維持された渡辺雄一郎氏がロブション勇退後に開業されたレストランです。
「Nabeno-Ismナベノ-イズム」は東京・浅草、隅田川のほとりに、2016年7月に開店しました。
オープンから1年で1つ星を獲得し、現在すでにミシュラン2つ星を5年連続で獲得しています。
渡辺シェフはテレビ番組「ジョブチューン」などにもたまに出演されている人気シェフです❤
「ジョブチューン」はでコンビニの商品をジャッジする一流料理人として出演されてたね!
思いやりの感じられる優しいコメント・評価をされているなって思った!(炎上していたシェフとは違って😅)
コンセプト・店内の雰囲気
お店のコンセプトは「江戸の食文化とフランス食文化の融合」。
後述しますが、コンセプト通り、浅草近辺の老舗名店の食材を使用し、フランス料理と融合させたお料理が楽しめます。
また、浅草という街をレストランを通してお客様に伝えていくことをコンセプトとして打ち出しています。
レストランの扉を開くと、1階の奥にはガラス越しに清潔感ある洗練されたキッチンが見えます。渡辺シェフもいます!!(笑)
私たちは2階の席だったので螺旋階段をのぼってダイニングへ向かいます。
2階ダイニングは隅田川側が、ガラス張りとなっており、テラス席もあります。3階は隅田川側がカウンター席となっていて、お1人様でもフレンチコースを楽しめるような設計となっています。
隅田川を挟んで対岸にはスカイツリー、お洒落な下町の雰囲気が味わえます。River viewが最高です!
お店の雰囲気は、畏まりすぎないカジュアルな雰囲気です。
私の座った2階の席からは、テラスの壁にさえぎられてしまい、スカイツリーは残念ながら見えなかった💦
ナベノイズムのイメージカラーは、オレンジ・白・黒の3色。
オレンジは料理の原点となる「炎と太陽」の色。白は「どんな色にも染まる」という渡辺シェフの料理スタンス、逆に黒は「何物にも染まらない」という初志貫徹の象徴だそう。
インテリアや食器が基本この3色で統一されており、洗練されていながらも暖かい雰囲気の店内です。
食事だけでなくインテリアや食器も素敵なので、そこにも注目です。
店内の雰囲気がわかりやすサイト:Nabeno-Ism 浅草/フレンチ | ヒトサラ
店舗情報
店舗情報
営業時間(緊急事態宣言や都の新型コロナまん延防止等重点措置期間中は異なる可能性あり)
ランチ:12:00~15:00(12:30 ラストオーダー)
ディナー: 18:00~22:00(18:30 ラストオーダー)
参考:ナベノイズム公式HP:レストラン ナベノイズム Nabeno-Ism
予約方法
完全予約制のレストランなので、来店には事前予約が必要です。
ネット予約は公式HP(ポケットコンシェルジュ経由、クレジットカードの事前登録が必要)、一休.com、ぐるなびにてオンライン予約が可能です。
調べましたところ、おそらくポケットコンシェルジュが一番早く、予約したい日の3か月前から予約(ウェイティングリスト登録)が可能です。
個人的には、一目で空席状態のわかること・ポイントが貯められることから、一休.comからの予約が簡単だと感じました。
一休.comからは2か月先までの予約が可能です。
また、ネット予約で空席がなくても、直接お店にTELをしたら予約が取れることもあるようです。
注意
- 土日祝祭日の予約は取れにくいです
- ご利用は中学生以上から
- 駐車場・個室はありません
- 予約キャンセルにはキャンセル料がかかることがあります
👆こちらのバーナー先リンクからも予約が可能です❤
メニュー
通常コース料金
ランチ コース: 15,000円(税込) +サービス料 10%
ディナー コース: 25,000円(税込) +サービス料 10%
ここ2年、毎年1,000円ずつ値上げしている気がします。物価高騰ですね。
誕生日や記念日の際は、無料のメッセージプレート、別料金の飴細工プレート、ケーキが別途注文できます。
記念日追加メニュー
- チョコ文字のプレート (無料)
- 薔薇の飴細工飾り付きプレート (+2,000円)
- ケーキ (+4,400円)
- ケーキ+薔薇の飴細工飾り付きプレート (+5,500円)
私も+2,000円の薔薇の飴細工プレートを注文しましたよ。(↓後述します)
では、詳しいランチのコース内容をご紹介いたします。
とにかくメニュー名がそれぞれ長い(笑)
テーマカラーのオレンジが映えていますね。
このプレゼンテーションプレートのマークは「渡辺家」の家紋だそうです。プレートは、渡辺シェフの幼馴染である陶芸家の伊東晃氏という方が作られたとのこと。つながりを感じられて素敵ですね。
ナベノイズムのロゴマークに込められた思いについて下記のように語られています。
三つの丸は三ツ星、別名「三団子」と言い、神に備える大切な物とされ中国では将軍星と呼ばれるオリオン座を指します。
その三ツ星の下の「一」は「勝つ」と言う意味がある為その二つを合わせて「戦に勝つ」という意味で作られた家紋だそうです、私自身のこの家紋を見た時のイメージは皿の上に三ツ星を盛り付けた様に見え、
身の引き締まる思いと共に星は永遠の憧れとして意識し続け追い続けたいと考えロゴマークと致しました。
引用元:レストラン ナベノイズム公式HP ロゴマークに込めた想い
今回はお酒なしでお願いしました。白ぶどうジュースなどのソフトドリンクをおすすめされたのでいただきました。
その後はお水をいただきました。
アルコール類を頼まなくても全然問題ない雰囲気だったので、よかったです。
それでは、ランチコーススタート~!!
最初のアミューズです。テーマは「地域とレストランの融合」。
左上は新玉ねぎの冷製スープのようなもので、とても甘くておいしかったです。それ以外は手で食べる一皿目。
右下は、近隣老舗名店「種亀」の最中の皮の上にフムスと桜えび、そら豆の乗ったミニタルト、
左下は近隣老舗名店の「大心堂」雷おこしを使ったコラボスナックでした。
雷おこしの歯応え、咀嚼音により食欲神経を覚醒させる狙いがあるようです。(笑)
近隣老舗名店の素材を使用したアミューズはまさにフランス料理と江戸文化の融合でした。
2品目は、渡辺シェフのスペシャリテ(看板メニュー)。
老舗蕎麦屋の「両国江戸蕎麦ほそ川」のそば粉とフランス産発酵バターで乳化させたそばがき。
その上は利尻昆布のジュレと甘エビ・アミの塩辛です。
言うまでもなく美味しいです。
パンは2種類。シンプルながらも、中はモチモチしていてとても香ばしい。
早々に全部食べてしまったら、何も言わずに追加してくださいました。(笑)
3皿目は「春の海と山のハーモニー」。
岩手県産のホタテのコンフィ、蕗の薹(ふきのとう)スナップエンドウ、春に美味しい山菜と貝を使用したお料理。
さっぱりとしていて春を感じられて美味しかったです。
次は大きなホワイトアスパラガスです。なんと白とろろを纏っています。(笑)
左側はホタルイカのマリネ、半熟卵、トマトベースのスパイシーでインパクトのあるソースに絡めていただきます。
さて!最後のお料理、メインのお肉です!
新潟県のブランド豚「妻有ポーク」のしっとりとしたロース肉。
ラベンダーの花を散らし、巻き込み成形、真空調理されています。
程よい脂味がとても甘く、ジューシーで柔らかく、ランチコースのメインに相応しい一皿でした。
メインが終わり、ほっと一息。
ここまで5つのお料理をいただきましたが、お腹的には丁度いい感じでした。
メインが終わり、デザート前にバースデープレートの登場です。
こちらは、薔薇🌹の飴細工プレート 別料金+2,000円のものになります。
飴細工がとっても華やかで、可愛らしく、母親もとても喜んでいました。
飴細工は硬いのでその場で食べなくても、ケースに入れて持ち帰れるようにしてくださいます。
このタイミングでホールスタッフの方が、写真を撮ってくださいました。お声をかけてくださって有難いですね。
バースデープレートのメッセージは「Happy Birthday mom」
もちろん予約時に指定できます。
続いてデザートがやってきます。苺のグラニテとのオペラです。
お肉料理とメインデザートを繋ぐ、お口直しにピッタリなサッパリとした苺のグラニテ。
カフェバッハという昔からある老舗喫茶のイタリアンエスプレッソを使ったオペラ。
とても濃厚で、コーヒーが良く合うデザートでした。なんとオペラの下には人形焼きの生地が!浅草を最後まで感じられます。
デザート②くらいでお腹は結構いっぱいいっぱい。
おなかの余裕があったらもっと味わって食べれたのにな~といつもデザートの時に思います。
食後のドリンクは、コーヒー、カフェラテ、紅茶、ハーブティーなどから選べます。
ミニャルディーズは黒ゴマ抹茶風のマカロン、クッキー、カヌレ、七味がアクセントのショコラでした。
こちらも和を感じる、浅草にゆかりのある素材をしようしたお菓子でした。
以上が2023年3月のランチコースとなります。
ナベノイズム、公式HPの「MENU」ページでは、詳しいコース内容、使用している食材などが掲載されています。
来店前に把握したい方は見てみましょう。
気になるお会計
今回は、私がポケットコンシェルジュから予約したので、予約時に入力したカードでコース料金は先に支払い済みでした。
お店を出てから、数十分後にコース以外の料金(ドリンク代・バースデープレート代の合わせて3,500円)がクレジットカードに決済されていました。
お酒類を飲んでいなかったので、安いなという印象でした。
ディナーに行ったときはワインペアリングもあわせると2人で9万円ほどしてたよね
今回はランチコース2名分、バースデープレート、ソフトドリンク、水で
36,500円でした!
ドレスコード・マナー
ドレスコードはランチ・ディナー共にセミフォーマルが推奨されています。
男性はジャケットを着用し、短パンやサンダル、破れたジーンズなどのカジュアルな服装は控えましょう。
女性はワンピースや清楚感のあるお洋服を着るのがベターかと思います。
また、スニーカーは避けた方が良いと思います。
フランス料理のマナーは結構いろいろあります。
これだけは最低限抑えておきたいマナーをご紹介します。
これだけは抑えておきたいフレンチ基本マナー
- お手洗いは、食事開始前に済ませ、メインが終わるまではなるべく行かない
- レディーファーストを心がける、テーブルに案内されるときも、女性が先に歩くようにする
- テーブルに肘をつかない、ただし手首より上はテーブルの上に置くようにする
- ナイフやフォークなどのカトラリーは外側から使う
- ナプキンは、ドリンクやお水を持ってきてくれたタイミングで、二つ折りにし、太ももの上へ。折り目が自分側になるようにする
- 飲み物を注がれるときは、グラスに触れない
- 食材はお皿の左側から食べる
- スープは手前から奥にスプーンを動かしてすくう。口に入れるときは、吸うのではなく、流し込むように。
- 食べ終わったら、使用したカトラリーは、持ち手側を4時の方向にし、斜めに置く
- 料理の写真を撮る場合は、無音カメラで、サッと撮る、フラッシュもたかないように。
- 携帯やスマホはテーブルの上に置かない、食事中は必要以上にいじらない
- 帰る際、使用したナプキンはきれいにたたまず、クシャッとさせたままテーブルの上に置く
高級フレンチとかって作法やマナーがわかってないと舐められるっていうよね。
私がナベノイズムへ行ったときは、他のお客様は、フレンチに行き慣れている感じの人が多くて、終始落ち着いた雰囲気だった!
感想
- 浅草という歴史ある町に相応しい、日本とフランスの融合、和フレンチが見事に再現されていた
- コース料金は恵比寿のロブションに比べたら、高くはない
- フォーマルながらもアットホームな空間、とても居心地が良い
- 渡辺シェフをはじめ、スタッフの方が皆暖かい接客をしてくださる
- 誕生日や記念日ディナーに相応しいお店
- こんなお店に連れて行ってくれたらお相手は間違えなく喜ぶ
- そしてあなたのことをセンスの良い人だ!ときっと関心・褒めてくれるでしょう
雷おこしや蕎麦など地域性を感じられるフレンチって暖かいですよね。
ほっこりしますし、渡辺シェフの人柄を感じられたような気がしました。
ホールスタッフの方々の接客や雰囲気もフランクな感じであり、丁寧で素敵でした。
帰りにお店を出るとき、渡辺シェフがわざわざ見送りをしてくださいました。
お写真も撮りますか?とお声がけをいただき、母親と3ショットを撮ったり、
少し浅草のことやお料理のこともお話もしてくださり、お忙しい中、心遣いが本当に素敵だなと感激しました。
渡辺シェフは物腰の柔らかい印象で、優しい笑顔で私たちと会話をしてくださいました。
また機会があったら、再訪したいレストランとなりました。ランチコースは比較的リーズナブルですので、また伺いたいです。
ナベノイズムのみなさま、素敵なお料理と素敵な接客で楽しい時間をありがとうございました。